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Update:09/07/01
Text&photo:Kentaro Kawamura
Tytle:Unusual butterfly



サロベツ原野の西岸側に原始砂丘林があります。 秋、冬と立ち入ったことはあったが、初夏に訪れるのはこれが初めてでした。
砂丘林帯には東西に延びる沼が点在し、その沼の両岸に沿うように林道がついています。 今回は稚咲内(ワカサカナイ)から北内陸がわからのアプローチで、片道約1時間のトレック。 その行き着く先には気に入っている撮影ポイントがある。 
森に入ると気温が3度は低いようなそんな涼しさで、アカゲラのドラミングやエゾハルゼミの鳴く夏の雰囲気を感じました。




軽いアップダウンを越え、目当ての沼に到着。 そこにはコウホネの群生があり、今がその最盛期。 ドライスカーフで汗を拭き、シグボトルの水で喉の渇きを潤しながら、しばらくこの景色を眺めていました。
ブーツの靴紐を結びなおし、望遠レンズから広角レンズへ交換しようとカメラバッグに手を掛けたとき、頭上を鳥のようにフワッと飛ぶ白っぽい蝶が視界に入った。



アゲハくらいかそれよりやや大きいその蝶は、宗谷では初めて見るものだった。
それは木の花を次々に渡り蜜を吸っている。 200mmで狙い撮ったのがこの画像である。 
幼少時代は虫取りはよくやったが、こんな模様の蝶は見たことがない。 近寄ったところで肉眼でよくみると、白ではなく少し水色がかっていた。 
自宅に帰り子供の昆虫図鑑を開き探してみると、、、 -アサギマダラ- 聞いたことがない名前だが、マダラ科で山間部で見られる蝶だそうだ。 名にマダラとつく蝶が宗谷の地に生息しているということを知らなかったので、貴重なものを観れた思いで嬉しかった。


帰り道、湿原に立ち寄ってみると、ピンクが綺麗なトキソウや、珍しいサギスゲが観られた。 

エゾカンゾウは今が最盛期で、藍色のカキツバタとの競演が素晴らしかった。 それを表紙に飾ってみました。

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