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Update:09/09/25
Text&photo:Kentaro Kawamura
Tytle:The blue sky.

緻密かつ繊細で、とても小さなその手に触れたときの感動を一生忘れることはないだろう。

そして一生大切にすることを誓った。 8.Aug.2009 yu's Birth.


周氷河地形の台地に無数の風車群を眺めながら、子供たちとトレッキングを楽しみました。

二人の娘たちにとっては記念すべきファーストトレックだったので、数日前からコースはここと決めておいたのです。 

白い貝殻ロードを自分のペースで歩かせ、オホーツク海を見渡せる丘の上でランチを開く。 朝に手製でホットドッグをこしらえたものと、お湯を沸かして即席スープを作り3人で味わう。

青い空、白い雲、緑の草原。 彼方には礼文島を望み、宗谷湾の向こうにはノシャップ岬が見えた。 風は穏やかだがひんやりと冷たく、秋の冷たい海の上を撫でてきたせいなのだろうか。 けれど、背中には望遠レンズやクッカーなどの荷物の入ったザック、肩からは一眼レフをぶら下げていると1キロも歩くと体があたたかくなってくる。
 
娘たちは話をしたり、草原に鳴く虫をつかまえたり、リュックに忍ばせてあったおやつを口にしたりと自由気ままに歩く。 気がつくと後方に豆粒になっていたりもした。 遠くに鹿の群れを眺め、キリギリスの秋の演奏を聞く。 海には沖合いに20隻ほどの船がそれぞれに、オホーツクの青い海原に白いすじを引いていた。 そして今度は後ろからふたりの歌声が聞こえてきた。




シルバーウィーク突入時には風邪にかかってしまっていた自分は、前半の数日にどうにか沈静化まで持ち込み、中日にはベッドから森に生活圏を移していた。 体を持て余す娘たちを外に連れ出し、2年越しで飼育してきたクワガタムシを森に放しに行くことにした。にもかかわらず、森の入り口でルリボシヤンマを捕ってほしいとせがまれ、云うことを聞き任務を達成する。 



本来の目的を思い出させ、森へと歩き始める
大きな倒木があり、腐葉土の堆積した場所を選び、オス・メス合わせて12匹程度を森へ放してあげた。
2年前に南宗谷の山で捕まえ、交配し卵から羽化までを観察させ、ようやく今年リリースとなったのです。
手間も苦労もしましたが、生き物の大切さや神秘さを見せてあげられた気がします。 
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