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Update11/05/23
Text&photo:Kentaro Kawamura
Tytle:How to have time a vacation
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春になり、雪が融け、様々な新しいことが始まる季節がきた。
世話好きな姉たちに可愛がられ、息子もいろいろなことを覚え始める。 親の都合で他の子よりも早く入園をする我が子に胸を痛め、休みの日は思う存分戯れ可愛がることがせめてもの償いだと・・・。
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そんな子供たちを温泉旅行へ連れて行った。 息子とは初めての温泉で、大きな湯船に一緒に浸かった。 なんとも言えない満足感だった。 
長い道中、休憩がてらお気に入りのミュージアムに立ち寄り、しばし観覧。 
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深い森の中にも春はやってきていた。 どこまでも続く水芭蕉の群落が見事だった。
近くには雪代を湛えた大河が流れ、それを観ながらの露天風呂が季節を全身で感じられて良かった。
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自分の小さな書斎には、若き頃から集めてきた小道具(ルアー)が引き出しの中に収められている。 使うものもあるが、使えないものもある。 正しくは、使えないのではなく、使うのを躊躇してしまうからだ。
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はじめてそれを手にしたのは中学のころだから、もう20年以上も前になる。 ノルウェイ製のそのルアーは、自分が生まれた頃にはもう存在していたそうで、当時は輸入物で高価なものだった。 自分もアルバイトをして月に何個かずつ手に入れ、ルアーボックスの中にはいつも忍ばせてあった。 それが水の中で魅せる動きは、魚にも強い魅力を与えるようで、他のものとは釣果に格差があったように思える。

今はウッドやバルサでできたミノーを使うことが多いが、魚信に不満を感じると、これを結んで淵底に潜むイトウを誘う。 今まで何度とこれで良い思いをしたか知れないが、ロストも相当なものだった。 なのでストックは必須であるが、残念ながらもうこれらは造られていない。 
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サラマンダー、バッハスペシャル、モリルド、コックテイル、ミンク、マッケレル、ブレイカなど、ノルウェイのパラバンブランドが輸入代理店のカタログから消えたのは、もう十年くらい前になる。 と、言うわけで今となってはほとんど手に入らないものなので、躊躇してしまうのだ。
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出番を待ち、また、お役を果たし、色々なリールがキャビネットに入っている。 いつかのんびりとキャストを楽しめるときがきたらロッドにセットしてみよう。
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四半世紀も釣りをやっていると道具にも拘りを持つようになる。 一生を共にする道具たちが書斎に置かれている。 壁に飾られた写真を懐かしく思いながら、いつかの釣行を夢見る。
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遠く離れた友人との接点となったフィッシュカービングブローチ。 そして今年の自分のテーマは、貝を貼りつめたスプーンで1本を獲ること。
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